2020年8月19日(水)出版社クロスメディア・パブリッシングより、
市ヶ谷弘司著書『空調服™を生み出した市ヶ谷弘司の思考実験』が発売されました。
■「生理クーラー理論®」で世間を驚かせた発明家の頭のなか
はじめに
「何を考えていれば、こんな発想がでてくるのですか」インタビューや取材にかかわらず、
こんなことをよく聞かれます。
ただ、この質問にどう答えたらいいのかは実はとても難しいものです。
発想やアイデアといったものは、積み重ねた思考や試行錯誤という過程があって生み出されるわけですが、
その過程はとても膨大かつ複雑なものであって、私自身も完全に把握しきれていない部分があるからです。
それならば、私が普段「どのようなことを考えているのかを、そのまま書いてしまえばいいのではないか」というのが
本書の趣旨になります。
思考には個人の中にさまざまな基準や傾向がありますが、
私にとってのそれはどういうものなのかを知ってもらうためには、
考えているままに示した方がいいでしょう。
もしもそんな私が思考する世界とその実験を面白いと思ってくれる人がいるならば、
あるいは新たな思考のヒントになったりするのならば、
とても嬉しく思います。